meg+art

megとartと気まぐれ
<< June 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | | - | - | スポンサードリンク

「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静なる詩情」展

 東京国立西洋美術館にて本日まで開催されていた、「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」展へ行ってきました。
ちらし

またまた、最終日に滑り込むように行ってきました。

展覧会が始まるたびに「今度こそ会期のはじめに行こう」と思うのですが、

ショートケーキの上のイチゴは最後までとっておく性格なので・・・

行く前に、色々な方のブログでこの展覧会が絶賛されているのを見ていました。

でも、会場に足を運ぶまで勘違いしていました。

ハンマースホイは、フェルメールの頃のオランダのような、

「室内に過ごす人々の日常を描いている画家」であると思っていました。

この考えは間違ってはいません。

ハンマースホイは実際に17世紀のオランダの画家たちの影響を受けているようです。

出品作品には、フェルメールの作品に着想を得たかのような作品もありました。

そういった意味では、オランダの黄金時代の画家たちの作品が好きな方はハンマースホイの作品も気に入るのではないでしょうか。

しかし、それだけではないのです。

構図の作り方こそ似ているかもしれませんが、ハンマースホイの作品には「物語性の喪失」「生命感の喪失」が見られます。

彼はこのような世界観を作り出すために、あらゆることをしていますが、特に印象に残ったのは以下の3点です。

・人物から「表情」「視線」「血色」を奪う

・できるだけ家具を排除し、「生活感」をなくす

・色数をできるだけ減らす


グレーがかった画面、いつもの決まったモデル、室内、という点で考えると、現在Bunkamuraで展覧会が開かれているワイエスとも共通点があるようにも思えます。

しかし、ワイエスの絵画には物語がありましたが、ハンマースホイの絵画からは物語を読み取るすべがありません。

妻イーダを正面から描いた作品が数点ありましたが、わざと「病気であるかのように」「死人であるかのように」気味悪く、醜く描いています。

別室にイーダの兄ピーダ・イルステズによるイーダの肖像画が展示してありましたが、

イーダはとてもきれいで可憐な女性に描かれていました。

愛する妻を描くときですら、自分の世界観を貫き通したハンマースホイ。

彼にとっての「美しさ」は、私たちのそれとはだいぶ違っていたのかもしれません。

また、彼は自分の住む家を何度も何度も描いていました。

同じ部屋を、同じアングルから描いた作品がいくつもありましたが、

光の筋や家具の配置を微妙に変えてあり、とても興味深いものがありました。

今回の展覧会はテーマ別の構成になってたのもとてもよかったです。

最後に、出品されていた中で「おぉっ」と思ったのがイギリスの風景画です。

イギリスのけだるい空気の描写がまさにどんぴしゃ!

とても懐かしい気持ちになれました。


meg
exhibition | 22:42 | comments(0) | trackbacks(0) | meg

スポンサーサイト

- | 22:42 | - | - | スポンサードリンク
COMMENT
POST A COMMENT









TRACKBACK URL
http://megplusart.jugem.jp/trackback/26
TRACKBACK
<< 日本の新進作家展 vol.7 「オン・ユア・ボディ」展 | TOP | 久しぶりの。 >>