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21_21 DESIGN SIGHT で開催中の 「地球文字探検家 浅葉克己ディレクション 祈りの痕跡。展」へ行ってきました。
またもや会期末に滑り込んできました。
(会期は明日9月23日まで!)
夜20時までやっている、21_21 DESIGN SIGHT。
場所も六本木と便利だから、ついつい後回しになっちゃうんです。
「今週の日曜、美術館に行こう!」って思ったときに、最初に名前があがることがまずないのです。
(好きな方、ごめんなさい!)
これってなんだろー、って行く度に考えるけど、
きっとここの「居心地の良さ」にあるんだと思うのです。
安藤忠雄の建物。ちょうどよいボリュームの企画展。ミッドタウンからの散歩道。明るすぎない照明。心地よいBGM。
そうなんです、まさに「仕事の後」に寄るのにピッタリの場所なのです。(あくまで私にとって、ですが。)
さて、本題の展覧会のおはなし。
チョコレート、水、目玉・・・といろいろなものをテーマにしてきた21_21 DESIGN SIGHTですが、
今回のテーマは深いです。
「文字」そして「祈り」「痕跡」。
―最初に痕をつけたのは、誰か。
僕の頭の中は、いつもその疑問から逃れることができない。
最初の文字たちの誕生である。
浅葉克己
展覧会は大きく分けて2つの章があります。
第一室は「古今東西、思いを記した痕跡」
第二室は「さまざまな文字の世界」
第一室の「古今東西、思いを記した痕跡」。
絵画や写真のような平面の作品から、立体作品まで、さまざまな「痕跡」が展示されていました。
展示室の使い方がとても工夫をされていて、先に進んでいくのがとてもワクワクしました。
階段下りて目に飛び込んだのは、シャンデリアのように天井からぶら下がっていた古紙でできたハタキ。
そのさきには中国の居庸関(きょようかん)というものを模した、トンネルが。
そこをくぐるとディレクターの浅葉さんのディレクションに、どんどんハマっている自分がいます。
第一室のメインの部屋に入ると、李禹煥の絵画やチラシにも使われている大嶺實清の「家」シリーズなどがあり圧巻でした。
お経のようなBGM(SE?)の効果もあってとても重厚な空間です。
第一室をでると長い廊下が。そこはもう第二室「さまざまな文字の世界」のはじまりです。
長い廊下の壁には「浅葉克己日記」。浅葉氏の本当の日記が貼られているそうです。
毎日の行動やアイディアなどをびっしりと記録してあり、まさに日々の「痕跡」。
その先のメインの部屋は、文字、文字、文字。
漢字、ひらがな、アルファベットなどのなじみのある文字から、ごく少数の人のみが使っている文字まで、本当にいろいろな文字が、いろいろな形の作品に使われていました。
そのなかでも印象に残ったのはアンドレアス・ミュラーの「For All Seasons」。
4つの季節にあわせて作られた英語の詩が、それぞれ4つの季節に合わせてグルグル画面上を踊ります。
もうひとつは「Verdana」のフォントをつくったアメリカの書体デザイナーのマシュー・カーターの作品。
日本人の扱う文字の量の多さを改めて実感します。
PCを使っていると、簡単に変換できてしまうからあまり意識しないけど、
ああ、こんなにたくさんの文字を読み書きできるのか、ということに驚きます。
逆に、PCを使っていると欧米人の使う文字はフォントが豊富でいいなーって思うことがよくありますが。
ちなみにVerdanaは普段からよく使うフォントだから、とても親しみを持って鑑賞しました。
あとは中庭にある内田繁、浅葉克己の「木、林、森」や入り口にあったものよりもさらに大きいブロディ・ノイエンシュヴェンダーの「祈りのハタキ」、ひかりがゆらめく内田繁の「DANCING WATER」も印象的でした。
でも最後まで見て感じたのは、作品一つ一つも面白かったけど何より会場のデザインとテーマ性がとてもよかったということ。
会場デザインの内田繁氏、照明デザインの藤本晴美氏、音響デザインの三枝成彰氏、そしてディレクターの浅葉克己氏の力量を感じることができました。
展覧会カタログというわけではないけど、特別関連冊子なるもの、購入してしまいました。
特別関連冊子「魂跡抄」
展覧会に出展していない人なども登場してなかなか興味深いです。
浅葉さんの思考や目指すものをすこし垣間見れることができるのではないでしょうか。
最後に・・・・
21_21DESIGN SIGHTを出たらこんなものが目に飛び込んできました。
赤坂アートフラワー08 出展作品
草間彌生「Dots obsession」
夜だからきれいに撮れてない・・・
直島のかぼちゃみたいにもっときれいにライトアップしてくれればいいのにー。
ガレリアのほうにも展示されてるみたいですね。
http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/3455.html
明日は、ついに!横浜トリエンナーレに行ってきます。
meg